試験飛行についてつらつら

だいぶご無沙汰してしまいました。

うちのチームでは試験飛行の回を重ね、順調に調整が進んでいます…と書きたかった。

「飛ばない…」

設計機速9.2m/sの小型高速機はうちのチームで初の「フォロワーが追いつけない機体」

今まである意味マンパワーでやっていた試験飛行を根本から見直す必要を痛感した。
今まで通り、走行→ジャンプの流れで試験飛行を行うと、走行試験でさえフォロワーがちぎられたとたん右ロールが始まってしまう。
その右ロールが回復せずに(回復させられずに)派手なクラッシュへと進行してしまった。

弱った。。。原因は左右の揚力差とほぼ分かっているのだが、大きな要因は見当たらない。これが悔しい。
機体修復に当たりながら一つ一つ原因を探る必要がある。
といって弱っていても仕方が無い。この機体が運用できなければ…来年の機体はさらなる進歩を遂げなければならないのだから。


今年の試験飛行にこだわる理由は大きく二つ。

1,大会出場として進歩を見せなければ成らないと言うこと。つまり設計機速を上げる、もしくは同程度を保たなければならないこと。
2,現在の機体コンセプトで来年度機を設計するとなると、機速を大きくしない限り構造が持たない、ということ。

今年度にて試験飛行での運用が確立出来なければ上の二つは夢物語となってしまう。


そして今までの試験飛行で得られた教訓をつらつらと。。。

1,初期の運用速度はフォロワーが追いつける程度まで落とせ
2,試験飛行の試験行程はパイロット、フォロワーと一緒になって決めろ
3,機体調整を念頭に置くな。飛び急ぐな。
4,対気機速計がついていない機体は飛ばすな

以下設計

4,上反角は方持ちであるなら強めに付けろ。ワイヤー機と違って地上滑走中のロール安定が取りにくい
5,タイヤ等の細かい部品だからといって各パートに投げてはいけない。多人数で必ず監督する。精度に自信が無ければクラッシュやロール不安定の時に疑心暗鬼に陥ってしまう。精度の出しやすさを優先順位の高い位置に置く。

といったところか。まだまだあると思うので書き足していくと思う。

現在、ぱっと見る「初めての『フォロワーが追いつけない機体』チーム」は他にもある。
その中でうちは「ファーストペンギン」だと思う。うちの教訓を掴み取って、安全な運用を目指して欲しい。

もちろん僕も、僕たちも知恵を絞り、頑張って行かなければ。